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根杢の表情。

2022-03-03
本日も福島県伊達郡桑折町の満蔵寺(まんぞうじ)様へ。

写真は施工中の本堂内部の様子。

格天井には欅(ケヤキ)根杢材を使用。根杢とは名前の通り根の太くなっている箇所から出る木目を指します。通常の木目よりもより複雑で表情があり、和の風格を感じさせます。

長押(なげし)などの造作材も、改修工事の為微妙に異なる柱一本一本の傾きに合わせ調整しながら施工していきます。この作業は難しく手間がかかりますが、良い仕上がりとするため根気強く丁寧に進めていきます◎

内部の造作。

2022-02-19
本日は福島県伊達郡桑折町の満蔵寺(まんぞうじ)様へ。

写真は施工中の本堂内外部の様子。

耐震改修にあたり床高を調整した為、内部の鴨居及び敷居等の造作材も新たに施工していきます。

鴨居や敷居、長押(なげし)などの造作材の施工は、職人の技術が必要な部分。極力節のない性の良い材料を用い、一カ所づつ慎重に施工を進めていきます◎

桧の製材。

2022-02-10
本日は製材の立会い。

写真は買い付けてきた桧材を製材機にて加工している様子。

今回の材料は本堂の内陣に用いる框(かまち)材。長さ20尺(約6m)の桧材を、木の性を目視にて確認しつつ挽いていきます。

木の節は木裏側(中心に近いほう)が多く、かつ大きくなるる為、寸法を小さくする場合は特に注意して対応します。

用いられる姿をイメージしつつ、丁寧に挽いていきます◎

原木の確認。

2022-01-31
本日は原木の買付。

写真は現地の山に赴き、立木の桧(ひのき)を確認している様子。

「はさみ尺」と呼ばれる直径を図る道具を用い、樹皮や枝ぶりを目視しつつ伐採する木を選定していきます。

杉は約50年で丸太径300㎜に達しますが、桧は300㎜径に達するまで約80年を要します。そのような材を用いることが出来るのも、枝打ちなど、日々管理する林業の皆様の努力があってこそ。

一本一本の原木の歴史に思いを馳せると、このような材を使用する責任も同時に感じずにはいられません。あらためて木造建築について深く考えさせられる、貴重な時間でした◎

壁下地。

2022-01-22
本日は福島県伊達郡桑折町の満蔵寺(まんぞうじ)様へ。

写真は耐震改修工事中の本堂の様子。

土台の上に間柱等の壁下地を施工し、併せて必要な耐力を満たすべく、筋違や耐力面材を設置していきます。

今年の福島は例年に比べ積雪量が多いとのこと。特に安全には十分配慮しつつ、ひとつひとつの工程を進めていきます◎